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深田研談話会

過去の談話会

2012年度

第142回 「東北地方太平洋沖地震の津波の教訓」
講師:都司 嘉宣 氏 (元東京大学地震研究所地震火山災害部門准教授)
日時:2012年4月27日(金) 15:00~17:00
2011年3月11日の東北地方太平洋沖地震による大津波は、死者・行方不明者1万9千人を越える大災害を引き起こした。地震の規模はマグニチュード9.0と推定され、平安時代初期の貞観11年(869年)以来の「千年震災津波(ミレニアム津波9)」であることが判明した。なぜこれほど津波の規模が大きくなったのか、その理由を解説する。また今回の津波ではハザードマップに示された津波避難指定場所や津波安全地域で死亡した例も多いことから、千年震災津波を想定した津波対策構築の必要性を説く。安政江戸地震(1855年)の詳細震度分布についても紹介する。

第143回(大阪) 「地形・地質から知る巨大地震・津波」
講師:宍倉 正展 氏 (産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター 海溝型地震履歴研究チーム長)
日時:2012年7月6日(金) 15:00~17:00
2011年東北地方太平洋沖地震は869年貞観地震の再来と言われ,以来,津波堆積物など過去の地震・津波の痕跡に関する調査研究が注目を集めるようになりました.この講演ではそのような研究の実例と今後の課題について説明し,近い将来に発生が危惧される南海トラフ沿いの巨大地震・津波の想定についてもお話しします.

第144回 「次世代の火山防災のあり方を考える」
講師: 中村 洋一 氏 (宇都宮大学教育学部教授)
日時:2012年9月28日(金) 15:00~17:00
気象庁は2007 年に噴火警戒レベルを導入し、活火山の観測体制の整備強化をすすめている。国交省も火山噴火緊急減災対策砂防計画の策定などを行っている。また、海外でも新たな火山防災体制のあり方の検討が近年すすめられている。これらの動きをふまえ、噴火イベントツリー、噴火シナリオ、火山災害のリスク評価、リアルタイム型ハザードマップなどの手法を取り入れた新たな確率論的な広域防災のあり方を紹介する。

第145回 「日本列島・地球史・「ちきゅう」そして新しい地球生命観」
講師:平 朝彦 氏 ((独)海洋研究開発機構理事長,東京大学名誉教授)
日時:2012年11月30日(金) 15:00~17:00
1970年代後半からの日本列島の研究によって、付加体地質学が創成された。その適用によって、さらに大陸地殻の進化の概要が明らかになり、地球史の理解が大きく進展した。一方、掘削研究船「ちきゅう」の導入によって、プレート境界の地質学・地震学研究が進展すると同時に、地下微生物圏の地学的役割が認識されるようになった。今、地下微生物圏を包有した新しい地質学が誕生しつつある。

第146回 「巨大地震・津波の想定と課題」
講師: 岡村 行信 氏 (産業技術総合研究所 活断層・地震研究センター長)
日時:2012年12月14日(金) 15:00~17:00
東北地方太平洋沖地震によって津波堆積物の重要性が広く認識された.一方で,最近内閣府から出された南海トラフの巨大地震モデルは津波堆積物などが示す過去の地震・津波規模を大きく超える.今後発生し得る地震の規模を予測するために地質学は何を明らかにしていくべきなのか,どのような課題があるのかを議論する.

第147回(大阪) 「生命の起源と進化:WPI研究計画の概要」
講師: 丸山 茂徳 氏 (東京工業大学教授)
日時:2013年2月12日(火) 15:00~17:00
生命とは何だろう?46億年の地球史において生命はいつどのようにして誕生したのか?人類の根源的な謎の解明をテーマとして2012年度から採択されたWPI (世界トップレベル研究拠点プログラム)計画の最前線の研究内容を紹介する。生命誕生における岩石の役割、海綿から後生動物までの進化の過程を地質学的観点から議論しよう。

第148回 「地図でたどる鉄道の峠-地形を克服した線路たち」
講師: 今尾 恵介 氏 (一般財団法人 日本地図センター 客員研究員)
日時:2013年3月1日(金) 15:00~17:00
山国の日本に鉄道網を広げるためには、山麓をたどり峠を越え、また台地上まで重い列車がたどり着ける線路をどのように設計・敷設するかが大きな課題であった。各地ではそれぞれの地形に合わせた「山越えの方法」、たとえば迂回線、スイッチバック、ループ線、トンネルなどが、各時代における最新の技術で建設されている。講演では各地の山岳地帯を通る鉄道を地形図で観察しながら、地形と線路の関係を考える。外国の山越えの事例も併せて紹介する。

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