概要
「深田研究助成」は，大学院生や若手研究者を対象とした研究助成です．政府や民間から多額の研究費を受けて行う大型の研究ではなく， 深田研では，大学院の後期博士課程の人や 助教クラスの若手研究者が，一人あるいは少人数で，こつこつと進めている研究に対して，毎年総額 500万円の研究助成を行っています．公的な研究資金は使途が厳重に定められていて，時として自由な使用ができにくい場合がありますが，「深田研究助成」ではそういう制限をつけずに，研究者が旅費やこまごまとした研究用品の調達に使えるよう配慮しています．
「深田研究助成」への応募は毎年12月上旬から2月上旬に行われ，国内の主要な大学研究機関に呼びかけるほか，ホームページでも案内しています． 応募された研究テーマは，選考委員会の審査により，毎年10件程度 採択され，1件に50万円前後の助成金を支給しています．「深田研究助成」は，若手研究者にとって，使いやすい，役に立つ研究費だと感謝されています．この制度は，平成5年度（1993年度）から開始され，現在も続けられています．2023年度までに採択された研究テーマは，345件にのぼり，助成を受けた研究成果は毎年度「深田研究助成研究報告」にまとめられています．2021年度から，研究報告書概要をPDFで公開しています．
＊ 創設の経緯：「深田研究助成創世記」.pdf（深田地質研究所ニュースNo.134, 21-28）
年間予定
「深田研究助成」の募集は，毎年12月上旬～翌年2月上旬の間に行われ，理事長より委嘱された選考委員会によって決定されます．
| 深田研究助成 年間予定 | |
| 前年度12月上旬 | 募集要項配布・応募受付開始 |
| 前年度 2月上旬 | 募集受付締切 |
| 前年度 3月 | 選考委員会 |
| 本年度 4月下旬 | 選考結果通知 |
| 交付手続き・交付 | |
| 次年度 3月末 | 助成事業終了・助成金精算 |
| 次年度 6月末 | 助成研究成果報告締切 |
研究報告書概要PDFは こちら
募集要項
１．趣旨
公益財団法人深田地質研究所は，「地質学や地球物理学等を基盤とする総合地球科学の研究，及び環境，防災，建設等社会発展に係る科学・技術の研究，ならびにそれらの融合的な研究を進めることにより，複合的な地球システムへの理解を増進し，その研究等の活動を継承する専門家の教育・人材育成及び研究助成活動を行うとともに広範な国際交流を通して，これらの先進的成果を社会に広く普及せしめ，もって社会の持続的な発展に寄与すること」を目的として，「研究事業」「普及事業」「育成事業」「助成・顕彰事業」の4つの事業を掲げており，その事業の1つとして，「複合的地球システム及びその社会とのかかわりに関する研究等への助成ならびに顕彰」を行っています．
２．助成対象課題
複合的地球システム及びその社会とのかかわりに関する研究等を助成対象とします．
ここでいう研究等とは，以下の（１）から（６）までの各領域のいずれかに該当するもので，野外調査もしくは試験，実験を含む内容であること．
（１） 地質学に関する研究
（２） 応用地質学に関する研究
（３） 地球物理学に関する研究
（４） 地盤工学に関する研究
（５） 環境工学に関する研究
（６） 防災工学に関する研究
３．応募者の資格
大学またはこれに相応する教育・研究機関において，研究に従事している若手の個人で，所属教育・研究機関の研究指導者の推薦を受けた大学における助教あるいは大学院博士後期課程在学者，または博士後期課程への進学が決まっている者，またはこれと同等と考えられる若手の研究者．
応募者が共同研究の一員である場合は，研究上の役割分担とその意義を明示して下さい．
４．推薦者
推薦者は，応募者を直接指導している方で，推薦は一件に限ります．
５．採択件数および金額
（１） 採択件数 10件程度
（２） 助成金の総額 500万円以内
（３） 1件あたり 最大50万円程度
６．提出期限
所定の用紙に必要事項を記入のうえ，2024年2月2日（金）までに，公益財団法人深田地質研究所に提出して下さい（2024年2月2日の消印のあるものは有効）．応募書類は，持参・送付どちらの方法でも受付けます．ただし，電子媒体での応募は，受付けません．また，提出された書類は，一切返却いたしません．
７．選考方法
公益財団法人深田地質研究所が委嘱する学識経験者で構成する選考委員会において選考します．
８．選考結果の通知
選考結果は，採択，不採択に関わらず，2024年4月30日までに，書面によって申請者に通知します．なお，不採択となった理由への問い合わせには応じられませんので，あらかじめご了承下さい．
９．助成金の交付
交付手続が終わり次第，指定の方法で交付します．
１０．助成金の使途
別途提出していただく支出計画書の記載に基づく以外の助成金の使途は認められません．海外での学会発表のための旅費，英文論文校閲費など，研究を進める上で直接関係しないと判断されるものについては，減額あるいは研究申請そのものを認めない場合があります．また研究者の都合により研究が実施できなくなった場合は，助成金の返納を求めます．
１１．成果の報告
研究報告書およびその概要ならびに会計報告書を添えて，研究完了届を2025年6月30日までに公益財団法人深田地質研究所に提出して下さい．また，共同研究の場合は，採択者を筆頭著者とし，採択者の役割分担と成果を明記して下さい．なお，提出された研究報告書概要は，深田地質研究所のホームページで公開します．
１２．提出および問い合わせ先
申請書類提出先
〒113-0021 東京都文京区本駒込2-13-12
公益財団法人 深田地質研究所 総務部
「申請書在中」と朱書きしてください．
申請に関する問合せ先
公益財団法人 深田地質研究所 高木
e-mail: grant”at”fgi.or.jp
“at”を@にかえて下さい．電子メールでの提出は受け付けておりません．
※問い合わせは，メールのみでの対応とさせて頂きます．ご理解ご協力をお願い申し上げます．
□ 2024年度「深田研究助成」の公募について（通知）（PDF）
□ 2024年度「深田研究助成」研究課題 募集要項（PDF）
□ 2024年度「深田研究助成」申請書（PDF）
□ 2024年度「深田研究助成」申請書（Word：記入用）※リンクは終了しました（2024/2/3更新）
□ 別紙：研究課題キーワード（PDF）
□ 「深田研究助成」FAQ （PDF）ご応募の際によくあるご質問 ※2024/01/16_追記
註：
1) 申請書書式，FAQ，過去の助成対象など詳細な情報については，本サイトをご覧ください．
2) 申請書の記載に当たっての留意事項：
・申請書各項目について的確，かつ簡素に述べて下さい．
・深田研究助成を必要とする事由を明確にして下さい．