当研究所の相場大佑 主査研究員の研究成果が、日本古生物学会刊行のPaleontological Research誌に掲載されました。
今回の研究では、北海道北西部苫前町・羽幌町に分布する中生代白亜紀サントニアン期(約8630万〜8360万年前)の地層から新属新種の異常巻きアンモナイトの化石を発見し、Heterocarinella japonica(ヘテロカリネラ・ジャポニカ)と命名しました。

X線CT解析で殻内部構造が調べられ、新属新種がいわゆる異常巻アンモナイトのグループであるツリリテス科に属することが明らかになりました。ツリリテス科の新属が日本で発見・報告されたことは、約150年におよぶ日本の古生物学研究史上初めてのことです。
今回の発見により、約9390万年前のセノマニアン期末に絶滅したとこれまで考えられてきたツリリテス科は、多様性を大きく減少させながらも約1000万年間後の時代まで現在の北海道付近で生存していたことが明らかになりました。このことは、当時の北海道付近はアンモナイト類の”避難所”となっていた可能性があることを改めて示すものです。
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論文名: Heterocarinella, a new ammonoid genus: Turrilitidae survived into the Santonian (Late Cretaceous) in the north-western Pacific realm [新属アンモナイト類Heterocarinella:北西太平洋地域ではツリリテス科はサントニアン期(白亜紀後期)まで生き残っていた]
論文著者: Daisuke AIBA (相場 大佑;深田地質研究所)
掲載雑誌: Paleontological Research, vol.30, p.164-173.
掲載日: 2026年8月29日
オープンアクセス:https://doi.org/10.2517/prpsj.260014