公益財団法人深田地質研究所は、より広く社会の要請に応えるべく地質学や地球物理学等を基盤とした総合的な地球科学の研究、ならびにそれらを土台とした環境・防災・建設分野等への適用研究を通して社会の持続的な発展に貢献することを目的に、「研究事業」・「普及事業」・「育成事業」・「助成・顕彰事業」の4つの事業を実施しております。
「助成・顕彰事業」の中核的活動として、1993(平成5)年度から毎年、若手研究者・技術者を対象とした「深田研究助成」を行ってまいりました。この度、新たに、大学に在学中の学生に対して、野外調査に関わる経費を助成するための「深田野外調査助成」を、「深田研究助成」とは別枠で設けることに致しました。この助成は研究助成とは異なり、地球科学に関連する分野を学んでいる学生が実施する野外調査に対する助成です。
地球温暖化、世界的な異常気象や地震・火山活動等の複雑な地球規模の課題に対処するためには、様々な学術分野からの多角的なアプローチが必要となります。当研究所では「地球」に関わる諸問題の解決に資する研究を進めるべく、今後とも自ら積極的に研究開発を進めるとともに、「深田研究助成」ならびに新たに設ける「深田野外調査助成」を通して将来を担う地球科学・工学分野の若手研究者・技術者の育成に貢献していきたいと考えております。
「深田野外調査助成」の募集は、以下のとおり実施いたします。皆様からの多数の応募をお待ちしております。
1.趣旨
公益財団法人深田地質研究所は,地球科学を研究する若手研究者を支援するため,「助成・顕彰事業」の一環として1993年以来「深田研究助成」を行ってきました。この度,大学に在学中の学生に対して,野外調査に関わる経費を助成するための「深田野外調査助成」を,「深田研究助成」とは別枠で新たに立ち上げることに致しました。この助成は研究助成とは異なり,地球科学に関連する分野を学んでいる学生が実施する野外調査に対する助成です。
2.応募者の資格
大学に在学中で,地質・地球物理・環境・地盤・建設・エネルギー資源などの分野を専攻する,学部生,博士前期課程(修士課程)及び博士後期課程の学生。
3.推薦者
推薦者は,応募者の研究を直接指導している方に限ります。
4.助成対象
助成の対象は,国内における野外調査(現場見学も含む)に関わる以下の旅費・交通費等とし,1件15万円を上限とします。
① 鉄道,航空,船,バスなどの運賃
② レンタカー代,機器レンタル費
③ 燃料費,有料道路料金
④ 宿泊費
⑤ その他消耗品,保険料など(3万円以内)
応募者と野外調査を共に行う補助員等の旅費・交通費にも適用できます。また複数の学生が参加する場合には,学生の代表者が申請してください。
「深田研究助成」を受けることになった学生は,「深田野外調査助成」の対象になりません。
当所は野外調査時の事故や傷害に対する責任は負いません。必要と思われる保険等は各自で掛けてください。
5.採択件数および金額
イ.採択件数 20件程度
ロ.助成金の総額 300万円
6.提出期限
当所のホームページから申請書の様式をダウンロードし,必要事項を記入して2018年4月30日までに電子メールで申請して下さい。メールには申請書のエクセルファイルと所定の様式で印刷,捺印したpdfファイルを添付して下さい。
7.選考方法
当所が委嘱する学識経験者で構成する選考委員会において選考します。
8.選考結果の通知
選考結果は,採択,不採択に関わらず,2018年5月31日までに,申請者に通知します。なお,不採択となった理由への問い合わせには応じられませんので,あらかじめご了承下さい。
9.助成金の交付
交付手続が終わり次第,指定の方法で交付します。
10.助成金の使途
別途提出していただく支出計画書の記載に基づく以外の助成金の使途は認められません。また応募者の都合により野外調査が実施できなくなった場合は,助成金の返納を求めます。
11. 成果の報告
以下の書類を2019年3月31日までに当所に提出して下さい。
① 調査報告書
② ルートマップ,野帳のコピーなど
③ 会計報告(調査完了届)
12.提出および問い合わせ先
申請書類提出先 e-mail: grant”at”fgi.or.jp
“at”を@にかえて下さい.
申請に関する問合せ先 〒113-0021 東京都文京区本駒込2-13-12
公益財団法人 深田地質研究所 高木 孝枝
tel. 03-3944-8010 fax. 03-3944-5404
深田野外調査助成要項2018(PDF) ※リンクは終了しました
深田野外調査助成申請書2018(EXCEL) ※リンクは終了しました